マウスピース型矯正

マウスピース型矯正とは
歯の矯正治療といえば、歯の表面にブラケット(ボタンのような小さな金具)を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく方法を思い浮かべる方も多いと思います。ブラケット矯正と呼ばれるこちらの治療法は、最も歴史があるため症例実績が豊富で、あらゆる不正咬合に対応することができます。しかし一方で「目立つ」「痛そう」などの理由から、矯正治療のハードルを上げてしまっているのも事実です。
そのような歯並びや噛み合わせは治したいけれど、なかなか一歩を踏み出せないという方におすすめなのが、マウスピース型矯正です。
マウスピース型矯正は、透明で取り外し可能なマウスピース(アライナー)を使った治療法です。アライナーは薄く半透明なため目立ちにくく、ブラケット矯正のような違和感や痛みもほとんどありません。また、食事や歯磨きの際に取り外せるため、日常生活への影響が出にくいのも特徴です。
ただし、すべての症例には適用できず、マウスピース型矯正のみでは治療を終えられないケースや、充分な治療結果を得られないケースもあります。したがって、マウスピース型矯正をすることを目的にクリニックを選ぶのではなく、選択肢の一つとしてマウスピース型矯正も含めてくれるクリニックを選んで頂ければと思います。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)とは
マウスピース型矯正にはいくつかの種類がありますが、当クリニックでも使用しているマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、1997年に歯科矯正需要が非常に高いアメリカで誕生した矯正システムで、現在、世界100ヶ国以上の国々で提供され、これまでに640万を超える人々が治療を受けています(2019年1月現在)。
3Dシミュレーションにより、治療前から治療後のきれいな歯並び・噛み合わせまでの歯の動きを解析し、10〜30過程に分けて製作されたオーダーメイドのマウスピース(アライナー)を、2週間おきに交換しながら治療を進めていきます。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)の特徴
メリット
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透明で目立ちにくい
薄く半透明なアライナーを用いるため、装着していても目立ちません。ブラケット矯正のように金具やワイヤーが見えてしまう心配もなく、周囲の人に気づかれずに歯並びや噛み合わせを矯正することができます。仕事柄人と接する機会の多い方や思春期のお子様などにおすすめの治療法です。
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取り外しが可能
固定式のブラケット矯正装置とは異なり、食事や歯磨き時に自身で取り外すことができます。好きなものを制限せずに食べられるため、1日3度の食事にストレスを感じることがありません。また普段どおり隅々まで歯磨きができ、アライナーも洗浄・殺菌できるため衛生的で、治療中に虫歯や歯周病になるリスクも減らすことができます。
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歯の移動をシミュレーションできる
治療中歯がどのように動いていくか、治療後どのような歯並び、噛み合わせになるのかをコンピュータ上で事前にシミュレーションでき、治療期間もほぼ正確に予測することができます。
また、抜歯した場合としなかった場合を比較したり、患者様の「もう少しここをこう改善したい」というご要望を反映したシミュレーションを出すことも可能であり、患者様とイメージを共有しながら、ゴールを決めていくことができるのも、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)の大きな特徴と言えると思います。 -
痛みや口内炎などのトラブルが少ない
アライナーは薄く柔らかい医療用プラスチックでできているため、装置がお口の中の粘膜や舌に当たって痛かったり、口内炎ができるといったトラブルはほとんどありません。また、1回のアライナーで歯を動かす量は0.25㎜と最小限に抑えられているため、ブラケット矯正と比べると移動時の痛みが軽減されています。
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金属アレルギーの心配がない
装置に金属を一切使用していないため、金属アレルギーをお持ちの方でも治療が可能です。
デメリット
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1日20時間以上装着しないと効果が出ない
効果を得るためには、1日20時間以上の装着が必要です。つまり、食事や歯磨きの時以外はずっと装着しておくのが望ましいということです。固定されたブラケット矯正とは異なり、患者様ご自身が毎日しっかりと管理しなければ治らない治療法です。
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マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)だけでは治せない症例もある
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は万能ではありません。改良が重ねられ以前と比べれば適用症例も増えてきましたが、歯列が極端に乱れている場合や、顎の骨格が大きくずれている場合など、患者様の症状によっては適さないこともあります。そのため、事前にしっかりと精査し見極める必要があります。
また治療中、虫歯など何らかの原因で歯形が変わったり、予定通りに動かなくなった場合には、再度全てのアライナーを作り直したり、ブラケット矯正などに切り替えるケースもあります。
よくあるご質問
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Qマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)を付けたまま食事をしてもかまいませんか?
Aマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は食事時に取り外せるというメリットがある一方、かえってそれを面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし付けたままの食事は、アライナーの変形や破損、着色につながるうえ、汚れが付着して衛生的ではありません。唾液には虫歯菌の増殖を抑える作用がありますが、アライナーを被せた歯には唾液がなかなか行き渡らないため、虫歯のリスクも上げてしまいます。
水以外の飲食時には、必ず外すよう心がけてください。そして、飲食後の歯磨きを習慣づけるようにしましょう。
料金表
種類 | 検査料 |
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治療費 | 55,000円 |
種類 | 歯磨き指導料 |
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治療費 | 7,150円 |
種類 | 診断料 |
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治療費 | 33,000円 |
種類 | 矯正技術料(装置代込) |
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治療費 | 1,056,000円 |
種類 | 調整料 |
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治療費 | 3,300円 |
種類 | 口腔内再撮影 |
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治療費 | 11,000円 |
種類 | 観察料 |
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治療費 | 4,950円 |
※表記の料金はすべて税込となります
※矯正歯科治療は、公的医療保険対象外の自費(自由)診療となります。
※一般的な治療期間は24〜36ヶ月間、通院回数24〜36回となります。
分割でのお支払いもお選び頂けます
当クリニックはデンタルローンを取り扱っています。12回まで分割金利はかかりません。
ご一括でのお支払いが難しい場合も諦めず、是非美しい歯を手に入れて頂きたいと思います。
注意事項
当クリニックでは、医薬品医療機器等法(薬機法)において承認されていないマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)を用いた矯正治療を行っています。
以下の内容をご理解・同意いただいたうえで治療させて頂きます。
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未承認医薬品等であることの明示
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、国内において薬機法未承認の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
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入手経路等の明示
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、米国アライン・テクノロジー社の製品です。当クリニックでは、グループ会社であるアライン・テクノロジー・ジャパン社を通じて入手しています。
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国内の承認医薬品等の有無の明示
マウスピース型矯正装置は国内でもさまざまなメーカーが開発しており、国内で承認されているものもあります。
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諸外国における安全性等に係る情報の明示
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受け、これまでに世界100ヶ国以上の国々で提供され、640万を超える人々が治療を受けています(2019年1月現在)。重篤な副作用の報告はありません。